マッサージ: 2006年3月アーカイブ
実は2日前から首が痛いんですよね、鍼の打ち過ぎで(爆
いや、首というより正確には首~背中ですね。先週は調子にノッてバシバシ首に鍼打ってたのですが、どうやらバランスが悪かったようです。
自分自身に鍼が打てるのは頚部までが限界、当然のことながら背部には手が届きません。つまり頭部と体幹をつないでいる第7頚椎~第3胸椎の高さの脊柱起立筋に対しては何ら処置を施していない状態な訳です。痛みが起こっている場所は丁度この近辺で、本来頚部の筋肉とセットになって頭部を支えているのに、頚部の筋緊張のみ緩解したせいで、第7頚椎~第3胸椎の高さの筋緊張に対するコントラストが増したものと考えられます。
人体は不思議なもので、例えばある痛み刺激よりも遥かに強い痛み刺激が加わると、強い痛み刺激の方の神経伝達が優先され、その他の弱い痛覚は殆ど感じなくなります。人体により重篤な影響を及ぼす可能性のある刺激のコントラストが強調されるよう自動的に調節されているのです。
この優先順位の調節は至る所で機能していて、例えば立ち仕事で足が疲れている人の下半身を重点的にマッサージすると、ある程度下半身が楽になってくると今度は腰が辛く感じてきたりすることがあります。それまでも腰の筋肉は緊張していたのに、下半身の筋緊張の方がよりコントラストが強調されていた証拠です。ですので足の疲れに対しては腰から下半身にかけて全体的にマッサージするのが普通です。
そういう訳で、左を向くと痛いんですよね、今日も…(゚д゚)
インフォームド・コンセントとは「患者が必要な情報を知った上で、自分自身で治療方針を決定する権利を有する」という意味だそうです。
マッサージを受ける方には病気や怪我で通院している人は結構多いです。そういったお客さんの話を聞いていると、意外と自分自身の疾患に対する知識が不足していると感じることが多々あります。医師から十分な説明がなされていない、と言うより説明はされたものの患者自身が理解していない場合が多いということです。
例えば先日、つい1週間前に軽い脳梗塞と診断されたお客さんが来ました。そのお客さんは右上肢に軽い麻痺があり、その症状をどうにかして欲しいとのことでした。勿論マッサージで麻痺は治らないのでその旨を伝えましたが、問題は何故このお客さんがウチに来店するに至ったかという点です。
病院で処方された薬を飲んでも一向に麻痺が治らないことを疑問視しているようでした。処方された薬は恐らく抗凝固剤とか循環器系の薬のはずで、麻痺が治ることは勿論ありません。ちゃんと説明は受けたのでしょうが理解するに至っていないのです。こういった例は多々あります。
自分が罹っている疾患に対する知識不足は思わぬ弊害をもたらす可能性があります。昨今、健康をテーマにしたテレビ番組が氾濫する中で、自分に都合のいい情報だけを信じてしまい、結果的に治療が遅れてしまう場合があるからです。
首・肩が凝ってよく眠れないといった症状を訴える方にしばしば出会います。
起きて活動している間、首・肩は重い頭部をひたすら支え続けます。姿勢が悪いと更に首・肩に余計に負担がかかることになります。極度の筋緊張状態が長く続くと、安静臥床で仰向けに寝た状態でも筋肉はまるで形状記憶合金のように緊張した状態を維持するようになります。この状態まで来ると、起きている状態と寝た状態での首・肩の筋緊張に大差が無くなり、寝ても余りよく眠れないといった自覚症状を引き起こしているものと思われます。
私の場合、頚部にコリを感じた場合は自分で頚部に鍼を打ちます。結構「響きマニア」なので、強めの鍼刺激を後頭部~第6頚椎辺りの高さまでガンガン打ちまくります。すると頚部の筋緊張はウソのように消失し、まるで首が据わらない時のようなフワフワな状態になり、例え椅子に座った状態であっても自然と眠くなってきます。
姿勢維持に関わる筋収縮は、得てして持続的になりがちです。それが慢性的に繰り返されると、筋肉は柔軟性を失い、次第に形状記憶合金のように硬くなっていきます。このように硬くなった筋肉は人体に様々な悪影響を及ぼします。
首や肩の筋肉、ゴリゴリしてませんか?
